三浦 克友 
なんじゃこりゃ！
ある日、管理しているアパートの入居者さんから焦った様子で「水がピューッとこぼれてきて、天井が膨らんで落ちてきそう。」と連絡を頂きました。
すぐに業者に連絡をしたのですが、どうしてもすぐに現地に向かえないという事だったので、先に私が現地に向かうことにしました。
アパートに向かいながら原因を考えていたのですが、その当時の私には水道管の破裂や洗濯機のホースが抜けたり、雨漏り位しか思い浮かばず。
現地について早速中の様子を見てビックリ！！！「なんじゃこりゃっ！」って思わず言ってしまいそうな位に天井が下に膨らんでいて、間からちょこちょこ水がこぼれていたのです。ロフトがある部屋だったのですが、ロフトはもちろん下の床もかなり水浸しでした。とにかく持ってきたタオル等で拭いては絞り、拭いては絞りを繰り返していたところ、しばらくしてリフォーム業者が到着しました。
業者の方は水をバケツで受けながら天井の壁紙をカットして、中の様子を確認しました。ただ中の様子を確認しても水道管の破裂は確認できなかった為、上階の部屋のどこかで大量の水漏れを起こしている可能性を考え、各入居者に連絡を取って状況を確認しました。
ところがどの部屋の住人もそんなに大量の水はこぼしていないというのです。
漏水の原因は思わぬところに
さて困った、と首を傾げていたところ、業者の方がハッと何かに気が付きました。これは住んでいる人も全く気付かないところで起きているのかもしれないと言って、各部屋で水を出してもらったり、お湯を出してもらったりしました。ただ真上の部屋の入居者さんだけ帰りが遅かった為、次の日に確認させてもらうことになりました。
次の日、真上の入居者さんがお風呂でお湯を出した時だけ水がこぼれてくるのが確認出来ました。今回の漏水の原因は給湯器の配管の破裂だったのです。
私は当時給湯器の水漏れは給湯器周辺でしか起こらないと思っていたので、給湯器の配管がお風呂等に供給した先で破裂していることは考えていませんでした。また業者の方もこのケースはそこまで多く経験されていなかったようで、気づくのに少し時間が掛かったと言っていました。
空室対策には入居者アンケート！
今回はたまたまこの物件の保険から修繕費が出た為、大家さんの実質出費は入居者さんへのお見舞金と修繕期間の間の賃料減額だけで済みましたが、保険によっては設備の老朽化の修繕費は通常出ない場合が多いです。あなた物件の保険は大丈夫ですか？
また結局この入居者さんは数か月後に退去してしまいました。理由を伺ったところやはり水漏れがあった事が大きかったそうです。
大家さんは普段忙しくてなかなか時間が取れないと思いますが、設備交換等の投資をおろそかにしていると、ご自身が考えているよりも空室のリスクは大きくなります。
それを防止する方法でオススメなのが入居者へのアンケートです。通常は入居時や退去時にするのですが、これをあえて入居中にしてしまうのです。オススメのタイミングは更新の時です。
以前の会社では更新時に必ず来店してもらって更新契約を行い、契約後に物件の不備や入居者さんが希望している設備などを確認して、大家さんに報告していました。大家さんもすべての希望を聞けるわけではありませんが、少しでも入居者さんの希望をかなえようとしてくれる大家さんの物件は長く住んでいる方が多かったです。
やはり入居者さんも聞かれたら答えてくれますし、答えた事を少しでも改善してくれると借り続けたいと思ったり、改善してくれたのにすぐ出ていくのは申し訳ないと感じるそうです。
リフォーム・保険見直しのご相談お待ちしてます。
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