今回は審査通過後の「賃貸借契約の流れと注意点」をご説明致します。
賃貸借契約と引越までの流れ
①入居日(賃料発生日)を確定する
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②契約金請求書(会社によって名称は異なる)を受け取り、期日までに支払う
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③契約時に用意する物を準備する
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④連帯保証人へ書類を送り、書類への署名捺印と必要書類の送付をお願いする
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⑤電気、ガス、水道、インターネット等のライフラインの開始手続き、役所へ現住居の退出手続き、引越スケジュール(引越業者を頼む)を立てる。
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⑥賃貸借契約
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⑦鍵の受け取り
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⑧新居への引越
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⑨新居の周辺への挨拶回り
①は不動産会社から入居希望日を再度確認されます。もし申込時の希望日と異なる場合は、希望が通らない場合があるのでご注意ください。申込時に遅い日にちを希望していて、それを早くしてもらうのは比較的通りやすいのですが、申込時に早い日にちを希望していて、それを遅くしてもらうのは通らないことがあります。理由としては、賃料発生が遅ければ遅いほど、貸主が受け取れる賃料が少なくなるからです。
②の支払期日が近すぎて支払いが難しい場合は、不動産会社に素直に相談してみましょう。不動産会社の都合もあるので、相談すると伸びる事があります。ただやみくもに伸ばし過ぎると貸主に「お金が無い借主」という印象を与えてしまい、まれに入居自体を断られることもあるので、ご注意ください。
③住民票等を取得する時は、マイナンバーや本籍を入れてしまうと受け取ってもらえない事がありますので、なるべく取得前にそれらの有無を確認しましょう。
④は連帯保証人を立てる場合に行います。ただ不動産会社が直接連帯保証人に発送してくれる事が多いので、その時は事前に連帯保証人に連絡をしておきましょう。
⑤は契約前に行う場合と契約後に行う場合があります。契約日と入居日が同日などの理由で、契約時に鍵を渡される場合は、契約日前に行いましょう。契約日から入居日が離れている場合は、契約日後に連絡をしましょう。
⑥賃貸借契約時の基本的な流れを下記に記載します。
1.契約時に用意する物の提出
2.重要事項説明書の説明および署名捺印
3.契約書の説明および署名捺印
4.付随する火災保険や賃料保証の説明および署名捺印
5.その日に渡せる書類の確認および受領(契約書は貸主の署名捺印後に送られてくるケースが多い)
順番は入れ替わる事もありますのでご了承ください。
⑦は原則契約金の入金と<契約時に必要な物>の提出が必要です。貸主や不動産業者によっては<契約時に必要な物>が鍵の引渡日に揃っていなくても、鍵を受け取れる場合があります。
⑧引越業者を使うか使わないかでやることが変わってきますが、自分たちで荷物を運ぶ時は、必ず通路やエレベーター等に養生をしましょう。
⑨はあくまでも任意です。正直以前よりも挨拶回りをする方は減ったと思います。ただ、初めにしっかり挨拶をしてお互いを意識しておくことで、起こりうる揉め事等を防げたり、災害があった時に助けあうことが出来たりするので、私は挨拶回りを推奨しています。
次は特に注意が必要な点を書きます。
契約金の支払方法及び支払時期を確認する
次に契約金の支払い方法とその時期をご説明します。
契約金の支払い方法で一番多いのは銀行振込です。その際の振込手数料は<借主負担>になります。
また最近はクレジットカード決済やペイペイなどのQRコード決済や電子マネー決済対応の会社も増えています。賃貸の契約は数十万になる事もある為、ポイントが付いてくる場合はお得感があります。ただこういった支払方法は不動産業者が手数料を負担している場合がほとんどなので、他に何かの割引を受けている場合、その割引を受けられなくなる可能性があります。ご利用される際はその点を確認して、どの支払い方法が自分にとって良いか考えてご判断下さい。
ちなみに契約金は多くの会社が契約日前、又は賃料発生日前に支払期日を設定しています。これはなるべく直前でのキャンセルを防止する為です。会社によっては期日に間に合わない場合、契約をしてくれなかったり、入居日に鍵を用意できなくなったりする場合があるので、注意しましょう。
契約時に用意する物を書面やメールで確認する
下記に一般的な<契約時に用意する物>を記載いたします。
<契約時に用意する物>
(契約者)
①収入証明(申込時と同様)
②入居者全員の住民票(マイナンバー不記載、発行から1~3か月以内、同じ世帯の場合は全員の記載があれば1枚で良い場合が多い)
③認印または実印(シャチハタ不可)
④銀行届出印(サインで通帳を作成している場合は不要)
⑤口座内容のわかる物(通帳またはキャッシュカード等)
(連帯保証人)
①実印
②印鑑証明書(発行から1~3か月以内)
③収入証明(申込時と同様)
④身分証(申込時と同様)
<契約時に用意する物>は必ず書面やメールで受け取り、形が残るようにして下さい。もし追加資料を請求されたら、必ずメモを残すようにしてください。指定されたものを準備できずに、引越し当日に鍵を受け取れなくなってしまうようなトラブルを防止するためです。
重要事項説明書の説明を受ける時の注意点
〇建物登記簿に差押が付いていないか確認してください。まず通常は無いと思いますが、差押が付いている状態で借りてしまうと、その後競売等で売却された場合に追い出されてしまう為です。
〇電気容量は物件によって最大値が決まっているので、決まった容量が必要であれば確認しましょう。
〇物件内見時に確認していた設備が重要事項説明書には記載されていない場合があるので、その設備が必要な場合は必ず確認しましょう。
〇付帯設備(原則貸主保証)と残置物(無保証)があるので、どちらか不明なものは必ず確認しましょう。
〇借主からの解約(解除)予告期間は必ず確認しましょう。一般的に多いのは解約予告をしてから1ヶ月ですが、物件によっては40日や2ヶ月の物件もあります。
〇短期解約違約金がある場合の期間は必ず把握しておきましょう。1~2年が多いです。
〇退去時に掛かってくる費用を把握しておきましょう。ほとんどの物件が最低でもハウスクリーニング費用を請求されます。これは入居時に敷金や退去時清掃代を預けている場合は相殺になり、特にそういったお金を預けていない場合は、退去時に支払うことになります。
ちなみに契約書は重要事項説明書に記載されている内容とかなり重複しています。主に違うところは法律的な解釈になる事なので、今回は省かせて頂きます。その名の通り「重要事項説明書」の内容を抑えておけば大きな問題はないでしょう。
今回も長文にお付き合い頂きありがとうございました。
川口でお部屋探しをする際は、「三浦不動産」を思い出して頂けると幸いです。
宜しくお願い致します。
川口市の不動産は当社にお任せ下さい。
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