三浦 克友 
はじめまして、三浦不動産の三浦です。
今回は「お部屋探しを始める前に決めておくこと」をご案内します。
①借りる時期を決める
まずは部屋を借りる時期を決めます。
更新の時期や入学・入社のタイミングなどでお部屋探しを始める人が多いと思いますが、そういった方は住み始めたい時期の１～２ヶ月くらい前を目処にスタートするといいと思います。また優柔不断なタイプの方はもう少し早めに探し始めることをお勧めします。
②探す地域を決める
次に物件を探す地域を決めます。
一般的には通勤、通学先からの距離や時間で決めます。その場合は通勤先からどのくらいの時間で通いたいかを考え、その時間内で自分が住みたい駅や街をピックアップします。住みたい地域が定まらない場合は、グーグルやグーグルマップを使って、気になった地域のお店や施設を調べると良いでしょう。ストリートビューで先に街の様子を見るのもいいと思います。
また最近は自宅で仕事をする方も増えてきました。そういったお客様の中には「環境が良ければどこでも良い」とおっしゃる方がたまにいらっしゃいますが、不動産会社の営業担当からすると、探す地域が決まっていないお客様へのアプローチは手間がかかってしまうため、他のお客様よりも優先度を下げられてしまう可能性があります。そのため、できるだけ住みたい地域を決めて、不動産会社をご訪問されることをお勧めします。
③初期費用を知って予算を決める
次に家賃や初期費用の予算を決めます。
家賃を決める時は、食費や光熱費などの毎月ある程度決まっている支出を確認し、それを収入から差し引いて、無理のない金額を設定しましょう。
また初期費用については、ある程度のお金が手元に残るように計算しましょう。たまに「次の給料までお金がほとんどない」という方がいらっしゃいますが、そういう時に思わぬ出費が重なってしまうことがありますので、そういった事を想定して計画的に組むことをお勧めします。
下記に初期費用とその説明を記載しますので、良かったら参考にして下さい。
＜初期費用＞
①礼金
賃料の０～２ヶ月分。契約時に大家さんに支払うお金。原則戻ってくることはない。
一番多いのは１ヶ月分。
②敷金・保証金
賃料の０～２ヶ月分。契約時に大家さんに預けるお金。原則退去時に原状回復費用で借主負担になるものが差し引かれる。どんなにきれいに使っていても、ハウスクリーニング費用は差し引かれる可能性が高い。また契約書に敷引や償却１ヶ月分等の記載がある場合はその分の金額は戻ってこない。一番多いのは１ヶ月分。
③前家賃
賃料＋管理費等の１～２ヶ月分。原則入居をする月の日割り家賃と次の月の１ヶ月分の家賃を前払いすることになる。
④火災保険
２年間で、一人暮らしだと12,000～20,000円、二人暮らしやファミリーだと20,000～30,000円程度。万が一火災等で物件に被害を与えてしまったときに、大家さんに賠償するための特約が付いた保険。
⑤保証料
契約時に賃料＋管理費等の２０～１００％。他に継続保証料として、１年毎に10,000円や毎月の賃料＋管理費等の１～３％が掛かる。連帯保証人の代わりに保証会社へ保証料を払って保証人になってもらうシステム。保証会社との契約＋連帯保証人を立ててもらう場合もある。最近は強制加入の物件が多い。
⑥鍵交換代
15,000～25,000円程度。オートロック連動で30,000円を超える場合もある。任意の場合が多いが、強制の場合もある。
⑦害虫駆除・消毒代
15,000～20,000円程度。こちらも任意が多いが、強制の場合もある。
⑧消火器設置費用
5,000～10,000円程度。任意が多いが、強制の場合もある。
⑨書類作成代・事務手数料
5,000～10,000円程度。請求書に記載がある場合はほぼ強制。
※⑧⑨はあまり見かけることはありません。
物件によって礼金や敷金にある程度差はありますが、初期費用の目安は賃料の大体４～６ヶ月分です。以前は礼金２ヶ月、敷金２ヶ月という物件も多かったのですが、最近は新築物件でもあまり見かけなくなりました。それよりも初期費用を抑えてなるべく早く入ってもらおうという傾向が強くなっています。
最後までお読み頂きありがとうございます。
次回は「不動産会社訪問から申込までの流れと注意点」を書く予定です。もし良かったらまたお読みください。今後も宜しくお願い致します。
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